Moodleの問題バンクに問題が増えてくると、「どこに何があるのかわからない」という状態になりがちです。そんなときに役立つのがカテゴリ機能です。カテゴリを使って問題を整理すると、目的の問題をすばやく見つけられるだけでなく、小テストでのランダム出題も設定しやすくなります。
カテゴリを作る2つのメリット
① 問題の整理・検索がしやすくなる
科目・単元・難易度など、任意の軸でカテゴリを分けることで、多数の問題の中から必要なものをすぐに見つけられます。
② ランダム出題に活用できる
小テストにランダム問題を追加するとき、Moodleは「どのカテゴリから何問ランダムに出題するか」という単位で設定します。カテゴリが整理されていると、「第1章から3問・第2章から3問」のように出題範囲をコントロールしやすくなります。
カテゴリの作成手順
- コースのナビゲーションメニューから 「さらに」→「問題バンク」 を開く
- 左上のドロップダウン(「問題」と表示されている箇所)から 「カテゴリ」 を選択
- ページ下部の 「カテゴリを追加する」 ボタンをクリック
- 以下を入力して 「カテゴリを追加する」 をクリック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 親カテゴリ | 最上位にする場合は「Top」を選択。既存カテゴリの下に作る場合はそのカテゴリを選択 |
| 名前 | カテゴリ名(受講者には表示されません) |
| カテゴリ情報 | 任意。カテゴリの説明など |
カテゴリ名は受講者には表示されないため、管理しやすい名前をつけて問題ありません。
サブカテゴリ(階層構造)を作るには
「親カテゴリ」に既存のカテゴリを指定するだけで、その下にサブカテゴリを作成できます。たとえば「第1章」の下に「基礎」「応用」のように階層化すると、大量の問題でも整理しやすくなります。
サブカテゴリの問題をまとめて表示する
問題バンクの「問題」画面では、通常は選択したカテゴリの問題だけが表示されます。サブカテゴリの問題もあわせて確認したいときは、カテゴリ選択ドロップダウンの下にある 「サブカテゴリの問題も表示する」チェックボックス をオンにすると、そのカテゴリ以下すべての問題が一覧表示されます。
カテゴリ単位でバックアップをとる
「このカテゴリの問題だけ書き出したい」という場合は、エクスポート機能を使います。
- 問題バンク画面のドロップダウンから 「エクスポート」 を選択
- 「エクスポートカテゴリ」 で対象カテゴリを指定
- ファイル形式(Moodle XML 推奨)を選んでエクスポート
エクスポートしたファイルは、別のコースで 「インポート」 から読み込むことができます。
コース内の問題バンクは他のコースで使えない
Moodle 4.x では、問題バンクにはスコープ(利用範囲)があります。コース内の問題バンクに作成した問題は、原則としてそのコースの小テストにしか使えません。問題バンクのスコープと整理の考え方については、こちらの記事も参考にしてください。
他のコースで使い回したいときは
エクスポート → インポートで移植する
対象カテゴリをエクスポートし、別のコースでインポートする方法です。問題のコピーが別コースに作られるため、元の問題を編集しても自動的には反映されません。
上位スコープのカテゴリで管理する
コースカテゴリスコープやシステムスコープのカテゴリに問題を作成しておくと、配下のコースから参照できます。バックアップも上位スコープのカテゴリで取得することで、まとめて管理できます。ただし、上位スコープへのアクセスには管理者権限または適切な権限設定が必要です。
⚠️ Moodle 5.0 では問題バンクの共有の仕組みが大きく変わります。
コース間での問題共有方法について、別記事で改めて解説する予定です。
