革新的なラーニングテクノロジーを発掘する「ラーニングイノベーショングランプリ2025」の表彰式が行われました
株式会社イーラーニング(本社:東京都港区、CEO:松崎 剛)がスポンサーを務める「ラーニングイノベーショングランプリ2025」の各賞が決定し、2025年7月18日に東京国際フォーラムにて受賞者プレゼンテーションおよび表彰式が行われました。

株式会社イーラーニングが提供する特別賞「株式会社イーラーニング EduDX賞」には、教育現場に新たな価値や学びの在り方を提案する実践的かつ先進的な取り組みが高く評価され、神戸大学、清光研究室の『動画注釈に基づく質問支援と学習過程の把握のための教育支援システム』が選ばれました。

「ラーニングイノベーショングランプリ」とは
「ラーニングイノベーショングランプリ」とは、これまでにない学習・教育方法やスタイル、革新的なラーニングテクノロジーを発掘し、新たな学習・教育環境を提案するため、高等教育機関(大学・大学院・高等専門学校等)の研究室(チーム)を対象に2016年度より開催されている賞です。一般社団法人教育システム情報学会(JSiSE)、特定非営利活動法人デジタルラーニング・コンソーシアム(DLC)との共催で、産学の連携を目指すものです。
LIGP2025受賞研究
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「株式会社イーラーニングEduDX賞」審査講評
この度はダブル受賞、おめでとうございます。
本研究は、動画を活用したプログラミング教育において、注釈機能と学習可視化の仕組みによって、学習者の認知的関与と教員の支援を高いレベルで両立させている点が印象的でした。とくに、注釈データの質的・量的な分析や、生成AIによる応答機能の導入など、学びのプロセスを深く捉えようとする実践的かつ革新的な取り組みが際立っています。今後、この研究成果がさらに発展し、さまざまな教育現場で活用されていくことを期待しています。
「株式会社イーラーニングEduDX賞」受賞の神戸大学 清光研究室 王笑難さんからのコメント
この度は、ラーニングイノベーショングランプリ2025において、株式会社イーラーニング様よりEduDX賞および奨励賞を受賞させていただき、神戸大学清光研究室を代表して心より感謝申し上げます。今回の受賞は、神戸大学大学院国際文化学研究科の教員のみなさま,事務方のみなさまをはじめ多くの方々のご協力のおかげです。
動画を活用したプログラミング教育が広まり、学習者の能動的な学びが重要視されています。しかし動画視聴中に生じる疑問や気づきがその場で共有・活用されにくく、教員側も学習状況を把握しづらいという課題があります。本研究では、プログラミング学習に特有な行動を踏まえ、学習者が動画に直接注釈できる学習支援機能と、学習データの可視化により学習過程を捉える教育支援システムを構築しました。さらに、注釈内容分析については、質的な分析のためのフレームワークの提案、注釈の質から学習者の特性の特定、認知的関与と学習深度の定量化、生成AI自動応答による認知深化促進など、教育の質向上に貢献する画期的なシステムを開発しています。
株式会社イーラーニング様から高い評価をいただけたことは、今後の研究発展において大きな励みとなります。この受賞を新たな出発点として、動画を活用した教育の可能性をさらに探究し、学習者の主体的な学びを支援する環境づくりに貢献してまいります。産学連携を通じて研究成果の社会還元ならびにより多くの学習者が質の高い教育を受けられる社会の実現に向けて努力を続けてまいります。


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