Client

組織名
特定非営利活動法人 ITコーディネータ協会 様
導入したサービス
Moodle LMS
カテゴリ名
Moodle LMS、NPO法人、コース外販、資格取得
事業内容
ITコーディネータの育成事業
ITコーディネータの資格認定事業
情報化投資に関する研究開発事業
情報化投資に関する普及・啓蒙活動
インタビュー動画
(YouTube)
https://youtu.be/KrVCGA-PVCs?si=FfCTjBROJBY-sQzJ

特定非営利活動法人 ITコーディネータ協会 様

特定非営利活動法人ITコーディネータ協会様は、1999年6月に通商産業省(現、経済産業省)の産業構造審議会情報産業部会情報化人材対策小委員会の中間報告において提唱された「戦略的情報化投資活性化のための環境整備の試み」の趣旨を踏まえ2001年に設立され、同時に国家プロジェクトの一環として「ITコーディネータ資格制度」は設けられました。

ITコーディネータ(ITC)は、企業存続や組織の成長のために、変革構想立案からシステム導入・評価改善までを一貫して推進・支援し、IT経営とDXを実現するプロフェッショナル人材です。日本の競争力の源泉である中小企業において、「ITを経営の力に」するための支援を行っています。既に累計1万人以上の資格取得実績があり、現在は約7,000名の有資格者が、様々なフィールドでご活躍されています。(2023年3月末現在)

ITコーディネータは、経営理念の達成に向けて、様々な経営課題と向き合い、ITを利活用してビジネスの変革を図り、 DXを推進する役割を担います。

 

● 経営に役立つIT利活用を実現する人材
● 経済産業省推進資格
● 経営を支援する多数の団体が応援
● あらゆる業種や多様な職域で活躍
● 高い専門性による幅広いサポート

ITコーディネータ資格は、スキル標準ユーザー協会での「ITSSキャリアフレームワーク」においてレベル4に認定されています。DX時代における経営革新・業務改革ニーズに合致する戦略的なITサービス利活用のため、新たな役割を担い、これからの時代のイノベーションをリードしていく人財として、ITコーディネータは、幅広い業界から期待を集めています。

 

お話を伺った方
  • 藤岡 友樹

    特定非営利活動法人ITコーディネータ協会
    常務理事
    研修制度デザイン部 部長

  • 大坪 るり

    特定非営利活動法人ITコーディネータ協会
    研修制度デザイン部 ケース研修事務局

時代のニーズに応じた学習環境のDX変革

― LMS、Moodle導入の経緯を教えてください。

藤岡 友樹

まず、前提となるお話をさせて頂きます。ITコーディネータ資格取得には、制度発足当時より、資格認定用の試験合格とケース研修受講、修了の2つを満たすことが資格認定条件となっています。


ただ、時代のニーズや社会環境変化に伴い、おおよそ12年前にITコーディネータ資格制度の大幅な改革を行いました。資格認定用ケース研修の研修日数は、それまでは合計15日間、対面での集合研修受講が必要だったのですが、従来に比較して約半分以下である6日間に短縮することになりました。ケース研修は、ITコーディネータとして必要となる知識、スキルを身につけるための研修で、そのためのカリキュラムを網羅する必要があります。したがって、研修時間が大幅に短縮になった分を補うための方法をどうしても考える必要がありました。

期間が短くなっても中身のコンテンツを充実させたいという方針の下、当時様々な対応方法を検討した結果、それまで座学で行っていた知識学習を、eラーニングなどの自己学習形式に置き換え、対面式の研修では、ディスカッション、ロールプレイングなど、対面ならではの特徴を活かしたカリキュラム構成に変更することにしました。その際、対面研修や自己学習をつなぐための管理や、オンラインでの学習支援の仕組みが必要となったため、新たにLMSを導入することにしました。

当初は、eラーニング専門ベンダーが提供している商用LMSを利用していたのですが、使い勝手、管理面での機能不足やケース研修で求めている機能がないなど、多くの課題がありました。そこで、当時日本企業でも採用例が増えていたオープンソースの学習管理システムであるMoodleに着目し、検証を重ねた結果、弊協会eラーニング全般やケース研修の学習管理に活用できると判断し、導入することにしました。

商用LMSからの切り替え時よりMoodle自体のLMSとしての使い勝手や機能面などは満足いくものであり、Moodleについては利用開始してから10年程度の実績があります。ただ、一方でMoodle導入当初より社内オンプレミスでの運用であったため、いくつかの大きな課題があり、特に自分たちですべてのメンテナンスをするのは非常に困難でした。

これら課題の抜本的な対応のために、協会内で調査・検討を重ねた結果、2023年度より貴社のMoodle SaaSサービスへ切り替え、活用させて頂くことになりました。

― Moodle LMS および弊社を選んでいただいた理由についてお聞かせください。

藤岡 友樹

Moodleについては、約10年間、弊協会の研修で、活用してまいりましたが、受講生や研修講師からも高い評価を得ています。先に申し上げました通り、弊協会では過去、eラーニング専門ベンダーの商用LMSを導入、活用した経験もありましたが、Moodleはオープンソースとは言え、世にある商用LMSと比較しても遜色ない機能を標準で有しており、利用する側の組織や環境などに合わせて、様々な活用シーンにおいても柔軟に対応できるメリットがあると考えています。

一方で、実際のMoodle運用においては、「研修の企画、運営以外」のシステム保守、セキュリティ対応などに対応することが必須であり、当然ながらそのための体制も確保する必要がありますが、その部分の負担が課題として大きくなっていたことも確かです。弊協会では、ITコーディネータをはじめとした人材の育成や情報化投資支援、推進などが本来のミッションであり、それに注力するためにも、「餅は餅屋へ」ではありませんが、Moodleなどの学習管理システム自体の保守、運用、バージョンアップ等は専門ベンダーにアウトソースすべきではないか、と考えておりました。

そんな折、貴社のWebサイトを拝見する機会があり、Moodle関連の様々なご支援をして頂けるサービスを展開されていらっしゃり、多数の導入実績やノウハウをお持ちであることから、ご相談させて頂いた次第です。

また、実際にお話をさせて頂き、貴社の説明が非常に分かりやすかったこと、ご提案内容が的確であったこと、貴社が「日本で唯一のMoodle公式認定プレミアムパートナー」であることから、安心してお任せできると考え、ご依頼させて頂くことになりました。

― 弊社Moodle LMSサービス導入時のサポート、現在のご利用状況についてお聞かせいただけますか。

大坪 るり

弊協会では、まずMoodle新環境への切り替えにあたり、最初に現在展開中の「ケース研修」の体系、開催の流れ、運用形態を崩さずに移行することを優先して検討いたしました。

ケース研修の特徴は、「学ぶ」⇒「考える」⇒「研鑽する」⇒「仕上げる」の学習サイクルを繰り返すことにより、ITコーディネータとして必要となる知識・スキルを修得していくことが挙げられます。

研修プログラムは、大きく4つのステージに分かれ進んでいきます。
学習管理システムを中核に、各ステージは、集合研修に臨む前に取り組む「事前課題」、グループ討議・ロールプレイを通じて模擬体験を軸とした「集合研修(オンライン型を含む)」、研修後に取り組む「レポート課題」で構成されています。

また、受講期間を通じて、ケース研修のベースとなるIT経営推進プロセスガイドラインを「eラーニング」動画講義等で学習していきます。(以下の図を参照)

また、ケース研修は、ITコーディネータ資格認定のための研修となり、現在では年間、約1,000名の方が受講する大規模な研修プログラムです。北は北海道、南は沖縄に至るまで全国各地の認定研修機関で多数の研修コースが企画・開催されており、担当インストラクター、運用事務局担当者など多数の関係者がいます。

そのため、中核となる学習管理システムであるMoodleにおいては、新環境下においても、従前の環境と同様のコンテンツと研修プロセスの再現、また、多様な立場の関係者が利用することもあり、本番利用においては、円滑で迅速な周知が必須となります。
例えば、Moodleで今まで行っていた、自己登録の仕組み、フォーラムでのお知らせ投稿、課題アップロード、フィードバック(アンケート)などの内容を原則そのまま、新しいMoodle環境でも変わらぬ手順で行えるようになることが必要でした。

同時に従来から、Moodle上には担当インストラクターや運営事務局関係者が参加するコミュニティもコースとして実装、運用しており、関係者はそこからケース研修実施に必要となるあらゆる情報を得ておりましたので、その移行も必要となりました。
実際の移行作業については、バージョンは違いますが、同じMoodle間での移行となるため、新規のカスタマイズ開発などは必要なく、結果としてスムーズな移行が実現できたと思っております。

貴社との初期お打ち合わせでは、最初にこのケース研修の実施形態や運用方法などの弊協会の運用事情を十分にご理解いただきました。その結果、切り替えにあたる具体的な対応方法など適切なアドバイスを頂けました。

また、移行先となる貴社Moodle LMSは、最新のLTSバージョン4.1であり、弊協会で運用していたMoodleバージョンは3.x系とは異なりました。わからないことも多々ありましたが、実際のコース移行設定等、細かい部分での不明点や疑問が発生した場合でも、貴社より迅速にお答えいただき、的確なサポートを頂けました。おかげ様で弊協会にて計画した予定通りの期日に本番運用をスタートすることができ、たいへん感謝しております。

<Moodleで運用中のケース研修コース画面(左)、関係者限定のコミュニティ画面(右)>

現在では、新Moodle LMS環境でのケース研修も2クール目開催を迎えていますが、受講生、担当インストラクター、事務局担当者などの関係者も、特に大きな問題もなく、快適に利用頂いております。実際に問い合わせも少なく、私自身「本当に使って頂いているのだろうか・・・」と感じることもありますが、Moodle管理の履歴を見ると、皆さま日々、活用されていらっしゃるのです(笑)。「便りの無いのは良い知らせ」とは言いますが、私たち協会事務局の負担も軽減され、大変良かったと思っています。

― コロナ禍でどのような変化がありましたか?

藤岡 友樹

ケース研修はもともと対面型の集合研修でしたが、新型コロナウイルスの影響でオンラインでの開催となりました。実際にやってみるとリアルとオンラインで、議論の中身の濃さや研修内容の理解度などにほとんど差異はありませんでした。これは受講生へのアンケートや試験の実績から明らかになっています。

では何が違うのかと言えば、まず、リアルであれば人的ネットワークを構築できる、という点だと思います。この資格は勉強するための資格ではなく、実際に使うための資格ですので、その後に活かせるつながりが持てる点ではリアルの方が勝っています。けれども、オンラインには場所や時間の制約がないという利点があります。リアルでは全国津々浦々で研修を開催することは不可能ですし、日時も限定されてしまいますが、オンラインであればそれまで空白地帯であった場所にお住いの方にも受講の機会ができますし、日程的に難しい研修であっても別の都市の別の日時のものを受講するということが可能となります。

このような受講生の利便性の向上と人的ネットワークの構築、どちらもニーズにも応える工夫をしていきたい、というのが弊協会のスタンスです。

― Moodle LMS活用の今後の展望についてお聞かせいただけますか。

大坪 るり

今回、既存で運用していたMoodle環境でのケース研修を、新たなMoodle SaaS環境に無事に移行することができました。従来、使用していたユーザーが違和感なく、新しい環境でも今までと同様に継続して利用できるようになり、一安心しています。システム運用やセキュリティ対策など今まで課題が大きかった部分も専門である貴社にお任せすることができ、弊協会内では、研修の運営に注力できるようになり、これは大きなメリットだと考えております。

ただし、現段階では従来の環境をそのまま移行したレベルになり、更に良い研修としていくために、もっと積極的にMoodleを活用する余地は残されていると思っています。
例えば、現在のケース研修の出欠管理は、別途研修実施機関で担当者がExcelシートで管理している状況なのですが、Moodleでは出欠管理機能も用意されているとのことなので、ケース研修に活用できるか試してみたいですね。

また、ケース研修では課題検討時に研修受講生同士でのグループワーク、ディスカッションなどを行うのですが、Moodleではワークショップなどの共同学習の仕組みも標準で利用できるようですので、大変興味があります。私自身、まだMoodleについて知らないことも多いので、シンプルですが、面白いと思うことや可能性を感じることなど、勉強しながら色々と試してみたいと思っております。

― ありがとうございます。出欠プラグインはすでにインストールされていますので是非ご活用いただければと思います。営業担当者による使い方のレクチャーも可能です。またワークショップなどの標準機能もお使いいただけますと、よりご要望に近い研修の実施が可能です。別の機会を設けてヒアリングさせていただきますが、QAサービスもございますのでいつでもお気軽にご質問ください。

藤岡 友樹

新型コロナウイルスは5類に移行し、社会もようやくコロナ禍前の通常モードに戻りつつありますが、この3年間で、オンラインを前提とした業務プロセス改革や生成AIの広まりなど、デジタル技術の活用が一段と進み、企業や個々の暮らしに広く深く浸透していく時代が到来しています。

今やあらゆる企業・組織においても、アフターコロナを前提としたビジネス環境に対応し、ITを利活用するデジタル経営を進めていくことが不可欠となっています。これが弊協会のミッションでもあります。

ケース研修においてもコロナパンデミックが始まった当初は、それまで対面式で行っていた研修形態をオンラインで実施することとなったわけですが、コロナが落ち着いた現段階でも、受講者のニーズを踏まえ、引き続きオンライン型での研修が多く開催されております。

つまり、研修などの学習形態も同様に、社会環境やその時代のニーズによって短期間で大きく変化するものであり、それが次のスタンダードになります。我々としても、このことを前提として、今までの常識にとらわれることなく、変化に柔軟に対応していかなければなりません。

オンライン、リアル研修などの形態はもちろん、受講生の学習ニーズの在り方もますます多様化していくと考えられます。そのうえで、それらをつなぎ、統合して管理し、学習活動を支援していくMoodleの存在は重要度を増していくと考えております。

今後は、ケース研修だけではなく、弊協会の他研修やコミュニティ活動においても利活用できないか検討していきたいと考えております。

― 最後に弊社に対するご要望などがございましたら、お聞かせいただけますか。

大坪 るり

Moodleは、あらゆるケースにおいて対応できる柔軟性を持っていると実感できていますが、多機能であるがゆえに、実際に使う側から見ますと、「このケースではどの機能を使えば良いのか?」「こんなことをやりたいけど、そもそもできるの?」など、迷うケースが多々あります。試行錯誤しながら対応方法を見つけたとしても、それが最適な方法なのかも正直わからないことも多いです。

貴社よりMoodle操作に関するトレーニングコンテンツやマニュアルをご用意いただいており、基本的な概念の理解や操作に関しては参考とさせて頂いておりますが、もう少し、実際のケーススタディや活用事例など実務においての参考情報も提供いただければ有難いです。

例えば、貴社Moodleサービスを利用されている他社様の活用事例も、ご紹介いただけばうれしいです。逆に弊協会の活用事例なども紹介するなど、貴社主催でのMoodle利活用に関する情報交換の場があれば、参加してみたいですね。

藤岡 友樹

弊協会では、昨今の中小企業等におけるDXのニーズも踏まえ、ケース研修の展開の他、DX関連の研修なども推進しています。また、ケース研修をはじめとしたコースカリキュラムも、時代に合わせて、常にブラッシュアップして、進化し続けることが求められています。

ケース研修受講生もITベンダーに勤務している社会人の方が従来は多かったのですが、今は、製造業等のユーザー企業の方、金融機関の方、社会人大学院の学生の方など、若い方も多くなってきており、ライフスタイルや学び方も多様化しています。最近では、企業内での管理職、中堅社員におけるリスキリングのための研修需要も増えてきました。

Moodleにはこのような学びの多様性をつなぐ可能性があると感じており、貴社にはこれからも新しいMoodle利活用の提案を期待しています。

また、大坪の話と重なりますが、貴社ではMoodle LMSサービスを導入、利用されていらっしゃる大学や企業様が多数いらっしゃると思います。難しいところもあるかもしれませんが、利用ユーザー同士での情報交換はもちろん、同じMoodleプラットホームでの運用実績を活かして、それぞれの得意分野でのコンテンツ相互流通など、協業できる可能性があるのではないかと思います。

弊協会としても、今回のようなMoodleの利活用の事例提供はもとより、今後、ITコーディネータ資格制度自体をより多くの方に知って頂き、新しい仲間を増やしていきたいと考えております。Moodleを通じた学びの場の共有、新しいビジネスモデル創出を含めて、貴社には、それら利用者をつなぐサービス展開も期待しています。

― 有難うございます。今後、お客様同士の交流の場が持てるよう検討してまいります。本日はお忙しい中、たくさんのお話をお聞かせいただき有難うございました。

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