Client

組織名
株式会社セルズ 様
導入したサービス
Moodle LMS
カテゴリ名
Moodle LMS、コース外販、資格取得
事業内容
人事労務関連ソフトウェアの開発・販売・サポート
インタビュー動画
(YouTube)
https://youtu.be/EmCfP2g9kgw?si=wjbrGDiaR52BN2EF

株式会社セルズ 様

愛知県小牧市で創業した社会保険労務士事務所が原点の株式会社セルズ様。社会保険労務士として、顧問先やその従業員に喜んでもらいたいという想いを持ち続け、社会保険労務士事務所向けのソフトウェアの提供などを通じて業界を支援していらっしゃいます。

さらにMoodleを使用して「社会保険労務士試験」のための講座の提供も開始されました。合格率6.4%(※2023年)の難関国家資格試験である「社会保険労務士試験」は、難易度の高さや、仕事や家事と勉強の両立が困難であることなどの理由から、学習者が途中で離脱するケースが多いとされています。

株式会社セルズ様が運営する「セルズアカデミー」ではMoodleのさまざまな機能を駆使してeラーニングを提供し、合格率、学習継続率を高める工夫されています。また、合格のその先を見据え、実務経験の豊富な講師陣からは受験のテクニックだけでなく、実際の仕事で直面する課題や解決策などについても学ぶことができます。

まさに実務に役立つ本物の知識が習得できる講座を運営されている株式会社セルズの代表取締役社長 加藤雅也様に、Moodleを使ってどのようにコース販売事業を展開されているか、お話を伺いました。

お話を伺った方
  • 加藤 雅也

    代表取締役社長
    社会保険労務士

学びを革命する、新しいスタイルの社労士受験講座「セルズアカデミー」をMoodleで実現

― 御社の事業内容について教えていただけますか?

加藤 雅也

当社は主に全国の社会保険労務士事務所向けに業務用ソフトウェアを開発、販売、そしてサポートしています。現在、社会保険労務士という国家資格を持つ方は全国で約4万7~8千人います。私たちはこれらの社会保険労務士にサービスを提供しております。

1984年に私の父が愛知県小牧市で社会保険労務士事務所を開設しました。 社会保険労務士業務のノウハウが蓄積されたことから、1998年に株式会社セルズの前身である有限会社セルズ設立を設立し、社労士向けの業務ソフトウェアの開発も手掛けるようになりました。 したがいまして2024年に社会保険労務士事務所は40年目、ソフトウェア会社は26年目を迎えます。

社会保険労務士の業務ソフトウェアは、法律的な専門知識が必要で、人に関わる業務ですので杓子定規には対応できないことが多いため、深い知識と経験に基づくプログラム構成が必要です。私たちは社会保険労務士としての実務経験を活かし、ソフトウェア開発を行っています。


さらに、社会保険労務士を育成し、増やしていきたいという想いから、セルズアカデミーという資格取得支援事業を開始しました。Moodleを使用してeラーニング形式で「シャロタメ」というサービスを展開しています。

― LMS導入の経緯について教えていただけますか?

加藤 雅也

最初は社会保険労務士資格取得支援事業を行う予定はありませんでした。しかし、コロナ禍において、愛知大学で社会保険労務士の受験授業を担当していた山田先生のオープンカレッジが中止になったと聞きました。山田先生は東海地区において非常に有名な先生で、「山田チルドレン」と呼ばれる受講生が2,000人ほどいます。実は私もその一人です。先生の授業が受けられなくなることは業界にとって大きな損失だと感じました。そこで、IT企業である私たちがどうにかして社会保険労務士資格取得を支援できないかと考えました。

もちろん、TAC、LEC、大原のような予備校はすでに存在しており、対面での資格取得支援事業への参入は難しいと感じました。しかし、コロナの影響でZoomなどが普及し、時代の転換点にあったため、山田先生の授業をITを活用することで継続し、多くの受験生に届けたいと考えました。

― セルズアカデミーはどのような形式でスタートされましたか?

加藤 雅也

最初はZoomで授業を行い、受講生とのやり取りはChatworkを使用していました。教育事業に関するノウハウがなかったため、全国の受講生にライブで授業を提供することで、通学と同様の体験ができるのではないかと考えスタートしました。しかし、2年間実施してみて、学習コンテンツなど蓄積されず、毎年ゼロからのスタートとなる問題に直面しました。このままではビジネスとしても継続が難しい。そこでeラーニングが必要だと考え、本格的なeラーニングシステムを探し、Moodleにたどり着きました。

― なぜMoodleを選んでくださったのですか?

加藤 雅也

まず、自分たちが実現したい学習コンテンツが重要でした。特に受講生が問題を解き、苦手な分野を自分で特定し、自己管理するための機能が充実しているサービスが必要だと考えました。Moodleは多くの大学生が利用していること、幅広い機能が搭載されているという印象を持っていましたが、実際に他の選択肢と比較しても、多彩な機能があり、自分たちの目指す学習コンテンツを実現できると考えました。

― 資格取得支援事業における学習の進捗管理やインタラクティブな環境の重要性についてどのようにお考えですか?

加藤 雅也

はい、Moodleを使う以前は、学習コンテンツを提供することはできましたが、受講生がしっかり勉強しているかの確認が難しい状況でした。一方通行の学習という印象です。Moodleを使い始め、通信教育でも対面教育に近い感覚を体感できるようになり、実際の合格率や継続率にも違いが出てくると考えています。

皆さん、自分でお金を払って勉強していらっしゃいます。そしてそのほとんどが家事や仕事をしながら勉強されています。一方で社会保険労務士試験の合格率は5%から10%と非常に低く、狭き門とも言われています。そのため離脱をするケースが非常に多いんですね。

したがって運営側が受講生の進捗状況を見守り、サポートすることが重要です。勉強していることを承認し、孤独ではない、私たちがきちんとサポートしていると感じてもらえる環境を整えることが大事です。Moodleで学習量や進捗状況を可視化することによって運営側と受講生との間に会話が生まれ、双方向でのやり取りがしやすくなると感じています。

― 離脱を防ぐために、Moodleのどのような機能を使ってらっしゃいますか

加藤 雅也

受講生とLINEのような感覚でメッセージ交換ができる機能が効果的です。その他、色々挙げるときりがないのですがELVideoも、しっかり講義動画を閲覧しているかどうかの確認ができますので、最後まで見たらメッセージを届けるなどの工夫をしています。また受講後の小テストをクリアするとバッジを付与しています。このように通信教育という環境の中でも、学習の進捗を管理して、コミュニケーションを取りながらきちんと承認ができる環境を整えることは受講生にとって大事なのではないかと考えています。

― 教室で行っている良い講義を動画に撮ってそのまま流しても、おそらく合格を目指すためには高いハードルがあるのでは?

加藤 雅也

実は、Moodleを使わずに2年間講義を行った経験があります。その当時は、山田先生の授業を聞けば多くの人が合格できるだろうと考えていました。しかし、いくら良い授業を聞いても、1人で孤独に勉強することは非常に難しいです。

特に、対面授業であれば気軽に質問ができ、自分の学習方法や立ち位置を振り返りやすいのですが、オンラインではそれが自己管理になります。社会人としての仕事や家庭との両立もあり、学習が後回しになってしまうこともあります。

このような状況を踏まえ、オンラインでありながら通学のような感覚で学べる本格的なシステムが必要だと感じました。

― 資格試験の合格だけでなく、実務で活躍できる人材を育てることも目指している印象を受けましたが、その点についてはどう思われますか?

加藤 雅也

そうですね、一般的な社会保険労務士の資格取得支援事業では、受験事業専門の講師が多く、実務家が講師となるケースは意外と少ないんです。セルズアカデミーは10年以上、社労士事務所運営の経験を持つ山田先生や村中先生が講義を担当し、社会保険労務士法人としての私たちの経験を活かし、実務のエッセンスを講義に取り入れています。

また、Moodleを使うことで、講義以外のツールも提供しやすくなります。たとえば国の電子化やDX推進などの動向を踏まえ、資格取得段階からそのような情報を伝え、すぐに活躍できる人材の育成を目指しています。

さらに、資格取得のために勉強して得た知識も継続的に学び続けなければ忘れてしまいますが、Moodleを活用し、合格後も学び続ける環境を提供できれば知識の維持もできると考えています。

― 学習コンテンツだけではなく、ご卒業後や合格された後もアクセスすれば最新の情報が得られたり、他の方と情報交換ができるようなプラットフォームあると実務には役に立ちますね。

加藤 雅也

はい、その通りです。特に、忙しい仕事の合間にOJTを行うのは困難ですので、Moodleを活用したOJTサポートが有効だと思います。まだ具体的な展開はしていませんが、将来的には社会保険労務士事務所内でのOJTとして利用できるコンテンツを提供し、資格を持つが実務未経験の人々も知識を維持できるよう支援していきたいと考えています。

Moodleは隙間時間を利用した学習にも非常に役立ちます。現在はモバイルアプリを使用していませんが、今後はモバイルアプリも活用し、より多くの受講生に使い方を伝えていきたいと思います。

― アプリを使うと、オフラインでも活用できることが利点だと思います。実務に携わる部分を重視し、合格を通過点とする考え方には非常に共感します。Moodleの提供はゴールではなくスタートであり、その後のお客様がどのようにMoodleを活用して目的を達成していくかが重要だと考えています。また、オーストラリアのMoodle本部から最新情報を収集し、社内外に共有することもMoodle公式認定プレミアムパートナーとしての大切な役割と認識しています。

― オプションで追加のプレミアムサポートをご利用いただきましたが、実際にご利用されていかがでしたか?

加藤 雅也

そうですね。実はMoodleの実装をするはずだった情報システム部門の担当者が退職してしまいました。細かい部分もMoodleを利活用したかったため、プレミアムサポートをお願いしました。プレミアムサポートを利用することで、私たちが悩んでいたことにその日のうちに回答が得られました。

ちょっと高額だなという印象もありましたが、実際に利用してみて、絶対利用する価値はあると感じました。できないことはちゃんと出来ないと言ってくれますし、どのようなサービスを設計できるかを考えるにはこのプレミアムサポートを利用した方が良く理解できるのではないかと。

私たちもソフトウェアのサポート事業を行っており、サポートの大変さや対応率など良く理解していますので、御社のサポート品質にはすごく満足しています。 テキストベースだけでなく、動画で質問することもでき、パソコンのスクリーンキャプチャを使って具体的に問題点を示せるのも非常に便利でした。

― 当社がフォーラムの形式でQA を管理しておりますのは、先ほどお話がございました通りご担当者様の退職や人事異動というのはどの組織でも起こり得ることだと考えているからです。仮にMoodle のご担当者が変わられた場合にゼロからのスタートとなってしまうと引き継ぐ方も引き継がれる方もご負担が大きいだろうということが想像できます。また以前お聞きになったのと同一内容でサポートの質問数を消化してしまうというのもお客様にとってはマイナスとなります。そこでフォーラム形式にしてあとからでも確認がしやすいようにQA のやり取りをデータとして蓄積し、お客様の利便性を上げるというのが大きな目的となっています。

― B to Cでお客様にコース販売をするというビジネスで、便利なMoodleの機能などはございますか?

加藤 雅也

はい、ECサイトを別で管理する必要があると思っていましたが、Moodleにオンライン決済システムのStripeを連携させることができ、非常に便利でした。Stripeですと無料期間を設定することができ、さらにMoodleで受講生をしっかり分けて管理することもできるというのも、私たちにとって非常に良い機能の一つです。

― 教育面ではどのような機能をご活用いただいていますか?

加藤 雅也

ELVideoで閲覧状況が確認できるのは非常に便利です。また、小テストでは、問題を解いてチェックボタンを押せば、正解か不正解かがすぐに確認でき、解説も読むことができます。問題バンクを利用して多くの問題を簡単に準備できるのも便利です。バッジの機能も良く利用しています。さらに、フォーラムを利用してブログのように情報を発信し、受講生に内容をすぐに届けることができるのも、講師と受講生の距離を縮めるのに役立っています。

― Moodleを活用した今後のビジネス展望をお聞かせください。

加藤 雅也

社会保険労務士の受験を考えている人たち向けのサービスはもちろん、既に資格を持つ人たちにも知識の維持のためにサービスを展開していきたいと思っています。ライブで受講生とリアルタイムで情報を共有できる場を設けたり、受講生同士のコミュニケーションを支援したりすることも考えています。今後は、Moodleをさらに活用していく予定です。

― ライブはZoomミーティングやウエビナーのリンクを貼るなどでもすぐに実現可能ですね。標準機能のまま特別な設定も不要だと思いますのでご相談ください。また、Moodleにはフォーラムという機能も標準で搭載されていますので、是非ご活用ください。 QAフォーラムを拝見すると、いくつかの課題はMoodle LMSからMoodle Workplaceへの移行で解決するかもしれません。たとえばコースメタリンクを使っていらっしゃるようですが、1個のコースを自己登録したら紐づいて色々と自己登録されるという方法を取られていると思います。こちらはMoodle Workplaceであれば、まずいくつかのコースをまとめておけるプログラムという機能がございますので、それに対して例えば新しく登録されたユーザが登録された瞬間に自動的にそのプログラムに紐づけといった具合で事項登録を完全に自動化することが可能です。簡単な設定でできますので、将来的に効率化を重視されるようであれば是非ご相談ください。

加藤 雅也

これからビジネスが拡大し、eラーニングサイトも大きくなると考えた時、自動化する仕組みを導入することで、より効率が良くなり、運営が容易になると感じています。実際、Moodleを使い始めてから、Moodle Workplaceへの移行を考えていました。ただ、事業がビジネスとしてより確立するまで、少なくとも次のアップデートまでは、現在のシステムを最大限活用しようと思っています。

― 当社のMoodleをご選択いただいてどういう点が良かったですか?

加藤 雅也

サービスを選定する際に、7〜8社から資料を取り寄せ、5社の説明をZoomなどで受けました。色々な質問をした中で、御社のMoodleが一番やりたいことが実現可能だと感じました。自由度が高い分、覚えることも多いですが、それでも選びました。確かに大変な部分もありましたが、やりたかったことがほぼすべてできたのが良かった点です。

― 大変だった部分について具体的に教えていただけますか?

加藤 雅也

はい、特にカテゴリやコンセプト、コンフォート、グループなどの独自機能やロールの考え方など、最初は色々と複雑に見えました。しかし、一つ一つ整理していくと、そこまで難しいものではないという印象を持ちました。

― ありがとうございます。最初の一歩、特に海外の製品と言うこともあり、使われている用語も独特ですので、概念を理解する、用語と概念を結びつけるという部分のハードルが少しだけ高いのかもしれないですね。ただしそこを乗り越えた先は自由に好きなことができるという点が多くの皆様からご評価いただいている点なのかなという気もします。 当社の営業やサポートサービス全般に対するご感想やご要望などはございますか?

加藤 雅也

正直思い浮かばないですね。サポートの対応の速さや対応力はとても感謝していますし、強い味方だと感じています。マニュアルもありますし。

私たちのようにコース販売を行っている企業でMoodleを使用している事例があればご紹介いただけると嬉しいです。大学の例は参考になるものが少ないので、BtoBやBtoCでMoodleを展開している企業の事例があると有難いです。

― 最近コース販売を希望されるお客様が増えています。皆さまにとって有益な情報を共有できるよう工夫いたします。

加藤 雅也

心配事と言えば、ひとつだけ。Moodleのメジャーバージョンアップです。プレミアムサポートなどを利用しながら進めていくことはできますか?

― 次の長期サポートバージョン(LTS)のリリースは2025年に予定されていますが、バージョンアップは当社のサービスに含まれていますので、別料金は発生しません。セキュリティの脆弱性に対する対策も含まれますので、バージョンアップは重要です。もちろん、ご要望があればプレミアムサポートを追加でご利用いただくことも可能です。

加藤 雅也

ありがとうございます。

― ご心配な点がございましたらいつでもお問い合わせください。本日は貴重なお話をお聞かせいただき有難うございました。

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