社員ブログ<カワウソ#31>Moodle標準機能を利用したカンニング対策

ご挨拶
こんにちは!カワウソです。
梅雨の季節に入ってきましたね☔
リモートワークなので雨でも特段辛いことはないですが、なんとなく気分が沈むので早くカラッと晴れてほしいです🌞
オンラインテスト
コロナ禍を経て、オンラインでテストを受けることは当たり前になりつつあります。
大学の試験だけでなく、資格取得がかかった試験もオンラインで行うケースが非常に増えています。
問題用紙の配付・回収の手間がなくなるほか自動採点もできるオンラインテストはこれからも増えていくと思いますが、大事なのは対面試験時と変わらない公正性を保つことだと思います。
オンラインにしてしまうことで不正し放題!というのはもちろんあってはいけません。学校の先生をはじめテスト作成者は誰でも気になるところだと思います。
Moodleには機能豊富な小テストが備わっているほか、試験の公正性を保つ機能も搭載されています!
▼小テストについてはこちらで詳しく紹介しています。
https://note.com/embed/notes/nb5301dc2ab38
Moodleの標準機能を利用したカンニング対策
- Safe Exam Browser (SEB)
SEBとはオンライン試験を不正なく安全に行うためのブラウザ環境です。
Safe Exam Browser – About safeexambrowser.org
実際にSEBを利用してテストを開始すると、ブラウザはもちろんのこと受験しているテスト以外何も開けなくなります。
ディスプレイですらつないでおくことが許されず、本当に隙がなく作られています。
SEB使用中はスクリーンショットを撮れない為、スマホで撮影した画像でご紹介します。
一見普通のMoodleですが、他のタブを開くことはもちろんログインしてもテスト以外の活動は見られません。
タブを縮小しても背景は真っ黒でどうすることもできません。

テストを受ける方法は通常のMoodleと同じです!

Moodleは標準でSEBの使用に対応しており、小テストの設定から簡単に使用選択ができます!
とはいえ、受講生1人1人のデバイスにSEBをインストールしなくてはいけないので少々手間はかかりますが不正対策効果は抜群です。
- JavaScriptセキュリティ対策を施したフルスクリーンポップアップ
次にご紹介するのはSEBを浸透させるのは難しいけど何か工夫をしたい…という方向けの機能です。
長~い名前でどんな機能か想像がつきにくいと思いますが、要するに小テストを受験する際にフルスクリーンのポップアップを出すことで、関係のないブラウザを見ることを抑制する機能です。

小テストを受験するボタンをクリックすると小テストの画面がフルスクリーンでポップアップします。もちろん他のタブは開けません。
更に右クリックが使えなくなるため、問題文をコピペしてAIに回答させる、といった不正は抑制できます。
ただし、この機能ではウィンドウを小さくすること、他のウィンドウを開くことはできてしまいます。
問題数をとてつもなく多くして調べる隙をなくすなど、工夫することでより効果を発揮するでしょう。
まとめ
さすが「先生に力を与える」がコンセプトのMoodle。
教育現場のニーズをよくつかんでいるのではないでしょうか。
以上ご紹介したこと以外にもMoodleを利用した不正防止については様々な研究やプラグイン開発がされています。
今後Moodleが進化していくなかで、もっと強化されていくかもしれません。
弊社は日本唯一のプレミアムパートナーとして今後の動向についても注目していきます!