半年でプロコーチへ。
実践と自己変革を支える教育をMoodleで実現
― 御社の事業について教えてください
田中 様
我々の事業は大きく3つに分けられます。
1つ目がビジネスセミナーの運営
2つ目が今回携わらせていただいたコーチングアカデミー事業
3つ目がコンサル事業
1つ目と2つ目はBtoC向けです。
― マインドセット・コーチングアカデミーについて教えてください
田中 様
ビジネスリーダー向けのプロコーチ養成プログラムが前提で、通っていただいた方に半年後にプロコーチとしてデビューしていただくことを目指した教育プログラムです。
認知科学や神経科学に基づき、クライアントの未来のゴール達成を支援する実践的なコーチングを学んでいただいています。
期間は半年で、前半3カ月は自己変革を中心に取り組み、後半3カ月はクライアントをリクルーティングしてモニターセッションを実施します。
卒業時には有料セッションを行い、レポート提出をしていただき、合否判定を行います。
学習においては動画などで知識をインプットすることも大事ですが、それ以上に実体験を伴い、人生の自己変革をしながら、プロコーチとして活躍するまでをサポートする点が大きな特徴です。
― アカデミー運営で大事にされていることは何ですか?
田中 様
通常2年かかるコーチングトレーニングを半年に圧縮して習得いただくため、教材や講義、研修、事前学習を積んでいただいています。
それ以上に「ご自身を変えること」と「実践していくこと」を並走させることが重要です。
学習の過程では葛藤や不安も出てくるので、個別に面談しながらサポートしています。事務局スタッフも複数名おり、システムや動画などはLMSを活用しつつも、人が人をサポートする形を大切にしています。
また前半3カ月は、卒業後プロとして活躍している現役コーチがサポートします。卒業したコーチたちや講師、事務局がチームとなって、受講生一人ひとりの人生の変革を支援しています。
一人で解決するのではなく、情報共有しながら全面的にバックアップする点が強みです。
― それでは、LMS導入を検討された背景を教えてください
田中 様
導入前は80名ほどで運営していましたが、嬉しいことに、直近ではお申し込みが100名を上回るようになりました。
参加者が増えたことに加え、オンライン参加者も増えたことで、手作業の管理方法では限界を感じ、学習進捗や出欠管理、受講生の学習環境を整える必要があり導入しました。
― 導入前と比べ、運用側の負担はどのように改善されましたか?
田中 様
出欠管理や課題管理の負担が大きく改善されました。以前はFacebookグループとGoogleスプレッドシートを行き来して転記する等の作業が発生していましたが、今はCSVをダウンロードするだけになりました。
また、アカデミーでは受講生を6~7人ぐらいのチームに分けており、チームリーダーを選出するというプロセスがあります。そこで抜擢されたチームリーダーがチームの進捗を見てフォローしてくださるようになり、運営とリーダーで連携しやすくなりました。
チームメンバーもお互いの課題やどんなフィードバックをもらっているかを確認しやすくなり、効率的に学習を進められるようになったという受講生側のメリットもありました。
運営が全て負担するのではなく、みんなで支える形に変わったことで、受講生の主体性もさらに引き出されています。
半年間のプログラムを一緒に過ごす中で、運営側からの一方通行のコミュニケーションではなく、双方向のつながりや文化も生まれたのが大きなメリットだと感じています。
― Moodleは双方向のコミュニケーションをとても大事にしているので、そのように使っていただけて嬉しいです。
Moodleを導入することによって、手作業で時間のかかっていた管理の時間が大幅に軽減されたと思いますがいかがでしょうか。
田中 様
まさにその通りで、Moodleを導入したことで管理のための工数削減に繋がり、「もっとこうしたほうが良いんじゃないか」という改善点や「こんな企画があったら面白いんじゃないか」ということを考える余白が生まれ、すごくありがたいと思っています。
― それは何よりでございます。
また、先生側の視点で役に立ったと感じた場面があれば教えていただけますか?
田中 様
フォーラム機能で課題提出があるとメール通知がくるので、タイムリーにフォローできるようになりました。
以前までは定期的に課題提出があったかどうかを見に行くという作業が必要でした。
また、我々のプログラムでは複数の課題を提示することもあるのですが、課題ごとに通知が来ることで先生側も必要な情報にアクセスしやすくなりました。
― Moodleおよび弊社を選んでいただいた理由を教えてください
田中 様
以前、関係者が別プロジェクトで利用していた経験があり安心感がありました。
実は過去に自力でMoodleを構築しようとしましたが、複雑で難しかった経験もあります。
しかし、EL社にサポートいただけることで構築できるイメージが持てたためお願いしました。
― ありがとうございます。Moodleは期待通りの役目を果たせていますか?
田中 様
はい、期待通りの役目を果たしていると思います。受講生側の情報アクセスのしやすさと、管理側の工数削減の両面で効果を感じています。
講義は全6回あるのですが、講義ごとにコースを設計したことで、事前課題や期限が明確に示せるようになりました。そのため、受講生は次の講義までに何が必要かを事前に把握しやすくなり、スケジュールも立てやすくなりました。受講生は忙しいビジネスリーダーが多いので、学習時間をコントロールしやすくなったことは大きな安心感につながっていると思います。受講開始が早い方は先に動画を見て準備することもでき、全体像をつかみやすくなりましたし、受講生同士で「この時期にこれをやっておこう」と主体的に学習計画を立てる動きも出てきました。
また、コースを構造化したことで、復習したいときに自分の回答や課題に簡単にアクセスできるようになったのも大きいです。QA方式で学ぶプログラムもあるのですが、以前は必要な情報を探すのが大変でした。今はすぐ見つけられるので、復習しやすくなりました。結果として、受講生からの問い合わせを減らす効果もあったと感じています。
管理面でも、コースコピーが簡単にできたり、動画の追加や削除をスピーディーに行えたりと、準備の負担が大きく減りました。特に、卒業と入学が重なる繁忙期の運営はかなり楽になりました。
― サポートフォーラムもご活用いただきありがとうございます。サポートがあって良かった、と思う場面はありますでしょうか。
田中 様
わからないことが出た時に、具体的なポイントに絞ってすぐ回答していただけたことが心強かったです。
質問が整理されていなくても丁寧に対応いただけました。
難しそうに見えることでもEL社のサポートチームは解決策を持っていて、様々な角度から対処方法を教えていただけたので、手探りだった構築・運用フェーズで安心感がありました。
― 弊社としてもサポートの品質には自信を持っていますが、実際にそのようなお声をいただけるととても嬉しいです。
次に、運用の中で工夫やベストプラクティスがあれば教えてください。
田中 様
卒業課題は当初「課題機能」で提出していましたが、集団学習を重視するため、フォーラムで提出するようにしました。
他の受講生のフィードバックを見られることで学びが増え、合格のポイントも掴みやすくなりました。
また動画タイトルに分数を入れることで、学習時間が一目でわかるようにしました。これにより、受講生が全体の学習プランを意図的に組めるようになりました。
さらにMoodleコミュニティのナレッジにアクセスし、追加機能や知識を取り入れています。
例えば、卒業後のアカウントを一括削除できることを知り活用しています。
― 今後Moodleで実現したいことはありますか?
田中 様
合格者の分析をしたいです。ログインやアクセスデータから、合格する人がどのくらいの頻度で何をしていたかを分析し、合格のポイントを抽出したいです。
ほかにも、最後の数カ月で急成長する人はどのタイミングでどう動きが変わったかを見られれば面白いと思っています。
反対に、学習がうまくいっていない場合の分析にも取り組みたいです。ログイン履歴やアクセスデータをもとに離脱しそうな動きが分かれば、早期に声掛けできると思います。
またチームリーダーに限定して、課題提出状況などを開示できるロール設計ができると良いかもしれません。
― 受講生の動きをトラッキングする機能については今後登場するかもしれません。MoodleでもAI活用に関する取り組みが進んでおり、各国のパートナーも関連機能の開発に取り組んでいます。良い情報が出た際には、改めてご案内します。
田中 様
そうなんですね!期待しています。
― 最後に、弊社に期待することがあれば教えてください。
田中 様
他社がどんな葛藤をしてどう工夫して解決しているかのリアルな事例が共有されると嬉しいです。
Moodleの使い方だけでなく、スプレッドシート連携など派生する工夫の具体例も知りたいです。
